「ウチダ部屋のちゃんこタイム」と題し、ランチ・休憩・仕事終わりに、ちょっとやってみよう、見てみようを思っていただけるような「プチアンケート調査」を実施しました。
今回のテーマは、「みんなリスキリングしてる?」
皆さんのおしゃべり(ご回答)をちょっと覗いていきませんか。
今回は、36名の方からご回答をいただきました。ご回答者の属性は以下の通りです。
【性別】
男性:21名
女性:15名
【年代】
20代:5名
30代:5名
40代:9名
50代:10名
60代以降:7名
内、リスキリングの有無に対する回答は、
行っている:24名
行っていない:12名
といった結果でした!ここからは主に「リスキリングを行っている」とご回答いただいた方の傾向を見ていきましょう。
図1
「どのようなスキルを習得しているか」では、主に実際の業務やスキル向上に直結する内容を選択されていることがわかります。昨今の時代背景からか、「デジタルに関する技術スキル」も次いで選択する人が多くなっています。
図2
リスキリングの目的としては、「現在の仕事に必要・キャリアアップとして」を選択される方がリスキリングを実施している方の半数以上を占めています。
図3
学習形式では、書籍や教材が最も多く、次いでワークショップ・セミナーといった学習形式が選ばれる傾向が見られました。
図4
学習時間としては、「週に1~3時間」がもっとも多く、こまめに時間を使って継続している様子がうかがえます。
「リスキリングの目的別トレンド」についての分析とインサイト
続いて、年代別にどのようなリスキリングの目的があるのか、データを見てみたいと思います。
図5-1
図5-2
図5-1、5-2 のデータから、「キャリアアップ」や「業務適応」を目的としたリスキリングが特に多く、これらの目的に対して求められるスキルもデジタル技術や業界固有の専門知識など、実践的で職場で即戦力となる内容が多いことがわかります。全体的な層で、現在の仕事に直結するスキルを習得する傾向があり、現職における業務効率化やパフォーマンス向上を狙ったリスキリングが一般的です。
20代においては、「キャリアアップ」を目指す動機が強いですが、30代以降では、それぞれの選択肢にまんべんなく点在しており、個人的な興味や自己成長を目的としたリスキリングを選択している様子もうかがえます。語学や資格取得他、仕事の延長線上で自分の成長や生活の充実を図る動きが散見されます。推測としては、職場での役割がある程度固まっている層が、キャリア後半を見据えて新たな興味分野に時間を割く、といった背景もあるのではないかと考えています。
「学習方法の選択傾向」についての分析とインサイト
続いて、目的別の学習方法の選択についてみていきます。
図6
リスキリングの目的によって選ばれる学習方法については「書籍や教材」を活用した学習形態が選択されやすい傾向にあります。キャリアアップや業務適応を目的とする場合には、次いで「ワークショップやセミナー」「オンラインコース」などの実践的な学習方法が好まれているようです。個人的な興味で行うリスキリングでもおおむね同じ傾向が見られます。学習者が柔軟に学習方法を選んでいる状況がうかがえます。
リスキリングの課題について
最後に、リスキリングを行っている人、いない人に関わらず、リスキリングを行う上ので課題をお聞きしたところ、以下のような結果になりました。
図7
多くの方が、「時間の確保」が課題と感じているようです。費用面やモチベーションの維持に関しても、次いで多くなっています。その他では、「忙しくて心の余裕がない」といったご回答もありました。
先ほど目的別に学習方法の選択も見てきましたが、すぐに業務効率やスキルを発揮したいと思う気持ちがありセミナー等をご選択いただく方がいらっしゃる一方で、スキマ時間をうまく活用してスキルアップに繋げたいという方も多数いらっしゃいます。
これからリスキリングを行う方にとっても、そういった時間を有効活用できる学習方法を選択できることが学習の後押しになるのではないでしょうか。また、空いた時間に自身のペースで「少しずつでも続けられる」といったことが、モチベーションの維持に対する不安を払拭できるかもしれません。
現業を行う中でのリスキリングでは、自身に合った学習形式、手段の選択が柔軟にできることが一つのカギとなりそうですね。
集計・分析/作成
集計・分析担当:株式会社ウチダ人材開発センタ ラーニングデザイン部ラーニングデザイン2課 生駒一樹
編集担当:株式会社ウチダ人材開発センタ ラーニングサポート部 販売促進課