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クラウド技術の活用から構築まで体系的な知識が身に付く
CompTIA Cloud+、Cloud Essentials+を解説!

現在、エンジニアにとっては、避けて通れないクラウド技術やクラウドサービス。エンジニアに限らず、ITユーザーの方々にとっても、クラウド技術を活用したサービスの企画・開発に従事されている方もいらっしゃると思います。合わせて、日常業務の中でも、クラウドの概念を理解していないと業務そのものがなしえなくなっています。
今回ご紹介する「クラウド研修(CompTIA Cloud+準拠)」並びに「クラウド基礎~ビジネス活用編~(CompTIA Cloud Essentials+準拠)」は、エンジニアから、クラウドを活用してビジネス企画・開発をする方、業務でクラウド環境に触れる方の多くにとって必要な知識やスキルを習得いただける内容になっています。
今回、CompTIAのクラウド関連の資格とその利点、資格取得に向けた研修の特徴について、講習会を担当する講師へインタビューした内容、合わせてCloud Essentials+の研修を受講し、資格取得をした当社社員のコメントを皆様にお届けします。

▶ 昨今のクラウド技術、クラウドサービスの進化をどのように捉えていらっしゃいますか。

クラウド技術と取り巻く環境としては、やはりAI,ビックデータなど最新技術の活用の影響力が高いのではないでしょうか。以前にも増して、新しいサービスとして、実用化されるようになってきました。それらを実現するためにはクラウドの技術はなくてはなりません。
クラウド技術やサービス自体も発展していますが、活用の仕方として、従来の業務を置き換えるだけではなく、新たなサービスを創造するための技術がどんどん付加されているという認識です。
ここ数年 でお客様側の活用が更に増えたので、よりサービスの質や技術が進化していると感じています。

従来のコンピュータを所有するオンプレミス環境からクラウド環境へのリプレイスは堅調に進んできました。しかし、単にどこかのクラウドベンダーに移行するだけでは、思ったようにコストダウンが図れないジレンマやクラウドの良さを思うように発揮できないなどの課題もあり、一部にはクラウド化への抵抗感もありました。しかし、現在のクラウドサービスの進化は目覚ましく、新しいサービスの創造に欠かせないプラットフォームとして、ビジネス環境に大きな影響を与えています。

1.マルチクラウドとハイブリッドクラウド

企業は複数のクラウドプロバイダーのサービスを組み合わせて利用することで、柔軟性を確立し、選択肢を増やしています。また、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせて、セキュリティ的にもコスト的にも最適なリソース選択ができるようになっています。

2.クラウドネイティブアプローチ

クラウドネイティブアプリケーションは、クラウドリソースを最大限に活用することを目指しています。リソースの自動的なスケーリングにより、コスト削減と効率化が実現することができます。

3.ビジネスのスピード・柔軟性への対応

クラウド環境は、ビジネスの成長と変化に迅速に対応できる柔軟性を提供し、トライ&エラーのアプローチで新しいサービスを展開できる環境が整っています。

クラウドの進化で様々なビジネスを実現できるようになっていますが、一方で、クラウドを活用する際には、自分たちの事業やビジネスモデルに合わせてクラウドサービスを選択する知識が必要となってきています。

▶ Cloud+、Cloud Essentials+それぞれ資格の特性を教えてください。

上記のような技術・時代背景も合わせて、CompTIA Cloud+Cloud Essentials+の資格の必要性が益々高まっていると感じています。

Cloud+は、従来からエンジニアの方々が挑戦する資格として定着しています。
学習や資格を取得することで、ベンダー問わず、クラウドに共通した技術、特性、活用方法などが明確となります。
例えばMicrosoft AzureやAWSなど代表的なクラウドサービスでは、共通的にどのような機能があって、具体的な使い方、注意点が必要なのか、ということを知識として知ることができます。

従来のシステムを置き換えたり、サービスを組み合わせ新たな環境を構築したりする場面において、パフォーマンスをアップしつつ、コスト削減を図ることも重要です。
クラウド本来の利点、例えば弾力性などの活かし方を知った上で、設計や構築を行っていく必要があります。
単にAzure、AWSなどの細かい操作方法を覚えれば実現できるわけではなく、そもそもクラウドサービスにはどのような特徴があって、どのように組み合わせることで進化し、発展していく可能性があるのかを知っておくことが重要です。そこに到達するための、基礎となる知識の習得にCloud+資格はとても有効に働くと思います。

一方、Cloud Essentials+については、具体的な技術や操作方法までは深く掘り下げません。クラウド技術の特性、活用するために必要な基礎知識、どのような点に注意すべきかを学習していきます。
お客様に自社のクラウドサービスをご提案する方々や、クラウド技術を活用し、新しい企画やサービス創造を行うなど、デジタル活用を想定する方々にとって大変有効な資格であると思います。

2つの資格に際し、共通して言えることは、資格取得のためのアクションをとることで、必要な知識を網羅的に学習して定着させることができると考えています。本質的に必要な知識が整理され、積み上げることができるので、「知識の体系化」のためには効果的であり、効率的です。また、スキルアップやより応用的な内容を身に付ける際に、基本的な知識やスキルが定着していると、技術に揺らぎがなく、実用的な面でもその効果が発揮されると考えています。

▶ Cloud+を取得する個人や組織にとっての利点はなんでしょうか。

クラウドが求められる環境としては、従来のシステムのリプレイスから新たな事業創造、仕組みの構築まで幅広くあります。いずれにしても現在のクラウドサービスは、状況に合わせ様々な機能を組み合わせて設計をしていく必要があります。
その際、営業部門、企画部門と一緒に、技術的な機能を知っているプロフェッショナルとして参画していくことが求められると思います。
事業部門や企画からのリクエスト、企業の業務や今後の方向性に合わせてITサービスをフィットさせていかなければいけない。共に考えながら、クラウドサービスを組み合わせるという力が求められる。そうした状況には、やはり一つ一つの機能を知っている、理解しているだけではなく、全体を把握し俯瞰した上でサービスを取捨選択、設計、構築する必要があります。
そういった場面を多く経験しているSEやエンジニアにとっては必須ですし、学ぶことによって、手戻りなく業務が進む利点があると思います。
組織にとっても、よりスピーディーに、効果的に事業を設計できることによって、様々な利益があり、経験も加速するのではないでしょうか。

▶ Cloud Essentials+を取得する個人や組織にとっての利点とはなんでしょうか。

Cloud Essentials+では、技術の詳しい内容や操作方法を学ぶためのコースではないので、そこに時間を費やすことありません。そのため、営業や企画のお仕事をされている方にとって、効率的にクラウドサービスやその利点を学ぶのに最適です。クラウドを活用したサービスの導入を検討する、新しく展開していく立場として、クラウドの特性と可能性を理解するためには非常に有効です。試験や学習内容も、営業や企画を行う立場の方や、クラウド学習の入口としていますので、クラウド技術やサービスの種類、特性、費用の考え方など、例えば「長期間保存するに適する」「レスポンスがよい」などの特性をコスト面から捉える、といった観点が含まれています。状況にあったメリットデメリットを効率的に学ぶことができますので、経営層の方々にとっても、サービス導入や開発の際に必要である具体的な判断基準も得ることができると思います。

▶ Cloud+並びにCloud Essentials+を取得するための勉強方法・ポイントや、普段の研修でどのようなことを意識して講座を実施しているか、お聞かせください。

ウチダ人材開発センタでは、「クラウド研修(CompTIA Cloud+準拠)」は2日間、「クラウド基礎~ビジネス活用編~(CompTIA Cloud Essentials+準拠)」は1日間で実施しています。その時間数には理由があり、クラウド研修は、やはり技術的な内容を学ぶため、演習機会も多くご用意しています。「クラウド基礎~ビジネス活用編~」では、技術的な演習はレクチャーやデモをご覧いただき、ビジネス的な観点を学習する時間を多く取り入れています。
ご参加いただく方の役割や、本当に必要としている知識・スキルは何かを見極め、ご受講いただくと実用的にも、資格へのチャレンジにおいても、より効果が高いと考えています。
例えば、2,3年の現場経験のある技術者の方がクラウド技術を学ぶための登竜門として「クラウド基礎~ビジネス活用編~(CompTIA Cloud Essentials+準拠)」をご検討されることがありますが、お仕事内容とのギャップや、求める知識や技術の方向性に違いがありますので、「クラウド研修(CompTIA Cloud+準拠)」から学んでいただくことをおすすめしております。

また、Cloud+の資格の中では、本来特定のクラウド環境の技術や構築については詳しく触れていませんが、「クラウド研修(CompTIA Cloud+準拠)」では、実際Microsoft Azureの環境を用いて、構築実習を盛り込んでおります。そのため実務でも活用できるスキルを身に付けることができます。そのような他にはない当社でのアレンジも、現場のエンジニアの方に高くご評価いただいております。
いずれの講座の中でも、資格試験を意識した確認問題などを取り入れ、知識の定着を図っています。しかしながら、研修日数だけでは資格試験合格には学習時間数が足りませんので、リピートテスト(Web模擬試験)やテキストをご活用いただき、研修後も繰り返し学習して資格試験にチャレンジいただくことができます。

▶ Cloud Essentials+研修受講、資格取得者の声(株式会社ウチダ人材開発センタ ラーニングサポート部 販売促進課 小嶋実央)

研修を受講した感想と勉強方法

研修では、模擬問題とその解説があり、研修の段階から試験を意識して学習ができました。また、間違えやすい問題やよく試験で問われる箇所については、繰り返し説明していただけました。さらに実際のクラウド環境のデモがあり、非常にイメージしやすかったです。
自己学習では、研修時に配布された教材が非常に役立ったと感じています。eBookも使用していましたが、「理解しにくいな」と思った点は、研修資料や研修時に取ったメモを活用していました。試験直前はリピートテストを繰り返し受験し、本番を想定した対策を行いました。

資格挑戦の動機と今後の活かし方

私自身営業職としてお客様へ研修を提案する中で、「IT知識が乏しく話についていけない!」という大きな課題・焦りを感じていました。また文系学部出身のため、ITそのものに対する苦手意識もありました。入社1年目でCompTIA ITF+を取得。IT基礎知識を身につけた上で、Cloud Essentials+取得に挑戦しました。社内やお客様からも「クラウド技術は今後なくなることはなくさらに発展していく。基礎知識を持っておくことは必ずプラスになる。」とのご意見もあり、意欲的に学習しました。
現在は販売促進の仕事に従事していますが、やはり社内外でのコミュニケーションが重要視される職種だと思います。クラウド研修を提案する営業とのコミュニケーションや、セミナー・コンテンツ企画など様々な場面で、1つの共通言語として活用していきたいです。

担当者後記

CompTIA Cloud Essentials+は私も2022年頃に研修を受講し、資格取得まで取り組みました。当時は営業職に従事していたこともあり、お客様よりクラウド研修のご提案を求められた際は、ご担当者様とクラウド技術について対等に会話することができました。また、日常的にクラウドサービスを活用する方々も、クラウドサービスを理解し、有効活用する為に必須となる知識が身に付く資格であると改めて実感いたしました。
今後、「「オンライン」クラウド研修(CompTIA Cloud+準拠)Web模擬試験付き」コース及び、「「オンライン」クラウド基礎~ビジネス活用編~(CompTIA Cloud Essentials+準拠)Web模擬試験付き」コースが皆様のスキルアップの一助となれば幸いです。


インタビュー協力

講師:大竹口 隆 氏
IT基盤システム関連での研修において30年以上の経験を持つ。ネットワーク分野を主に担当。ネットワーク設計構築、セキュリティ、クラウド、サーバー、データベース、情報処理資格取得(基本情報~システム監査)などの研修を広く担当。新人研修経験も豊富で、損保会社IT部門、大手広告代理店IT部門、ネットワークベンダーなどの新人研修を講師、およびプロジェクトリーダの立場で担当。

講師経歴(一部抜粋):ネットワーク構築設計研修、セキュリティ研修、クラウドシステム研修、サーバー研修など

●関連研修

「オンライン」クラウド研修(CompTIA Cloud+準拠)Web模擬試験付き

「オンライン」クラウド基礎~ビジネス活用編~(CompTIA Cloud Essentials+準拠) Web模擬試験付き

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